ババロリアの話を書いたときの私は、現在の日本に「ロリババア」という言葉があるということを知らなかった。どうして誰も教えてくれなかったんだ。
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数日前、友人A氏のツイートを読んだとき、自分のことのように激怒した。いまでも、ふとした瞬間に思い出しては怒りを改めている。A氏に結婚を勧めてくる親戚に。そして「あいつは人に言われると意地を張るから云々」という言葉に。
自分の行動が相手を不快にしている、という自覚のないチームの人は、自分が加害者だということを決して認めないどころか、「我々の好意を/親切を/善意を/アドバイスを素直に受け止めないほうの人間性に問題がある」という発想になりがちだと思う。こういう人は、相手の主張を聞けない。相手がどれほど嫌な思いをしたのかを丁寧に説明されても、ただ「面倒くさい」としか感じない。そう、「面倒くさい」という感想になるのだ。挨拶がわりに、女性の派遣社員のケツを触って叱られるジジイのように。
面倒くせえなあ、職場の空気を楽しくするための些細なコミュニケーションじゃないか、ケツぐらいでうるさいんだよ、いちいち怒るほうがどうかしてるだろ、彼氏がいないから欲求不満で神経が過敏になってるんじゃないの、可哀想に。本当はオレだって、お前みたいな行き遅れの派遣社員よりも秘書課の●●さんのケツでも触ったほうが楽しいよ、相手にしてもらえるだけでもありがたいと思ってもらいたいもんだけどね、まったく自意識過剰な女ってのは本当に厄介だな、好きでそんな女になったわけじゃないんだろうけど、どういう育ち方をしたのかね、まあどうでもいいけどさ、彼氏でも作って少しは落ち着いた性格になれるといいのにね、せいぜい頑張って幸せになりなさいよ。へへっ。ぐらいのことを笑顔で言いかねないのだ。
こいつが殺されたとしても、私が神なら罪を問わない。