Timely

いちばん大事にしている仕事でミスをしたばかり、というタイミングで、久しぶりにレストランの記事の依頼が来た。一昨年、立て続けに何度か仕事を断ってからというもの、ぱったり連絡が来なくなったバンクーバーのフリーペーパーだ。「今回はちゃんと食べられますので」みたいなことも書いてある。そうだった。あの会社から最後に請けた仕事では、「厨房が使えない時間にインタビューするのはおかしいでしょうが、食べてもいないものを褒められないでしょうが」と駄々をこねて、最終的には掲載を蹴ったのだった。

そうだよな。別に私、セキュリティの専門家でも何でもないもんな。そろそろ原点に戻って、なんでも書くライターとして仕事を再開するのも良いかもしれない。

しかし、50ドル程度の原稿料のために、英語でインタビューしたり、靴下をはいたり服を着たりするのが面倒くさい。日本語を喋れる人がいない会社で仕事をするのも、もう面倒くさい。私はすっかりワガママな中年になってしまったようだ。君、おっぱいを出したまえ。