あまりに遠くて分からない

本日の業務。打ち合わせ 1 本、翻訳 1 本、無記名コラム執筆 1 本。以上。、

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インターネット検閲の是非、および「それが実用的であるのかどうか」という視点から、フランスの愛国者法に関する記事を何本か書かせていただいた。これは日本の一部の方々から批判されるかもしれないなとは思っていたのだけれど。どう言ったらいいのだろう。ちょっと、少しも想像しなかったような反応を見てしまった。

一応、ライター業を営んでいる人間として、こういった話題で個人を特定しながら攻撃したくはない。だからリンクも貼らないし引用もしないけれど。かなり大雑把に言えば、「このように、フランスのような国ですら自分の国が危ないときは新たな法を導入できるのに、日本が憲法改正ひとつ進められないのは恥ずかしい、だらしない」というものだった。どうしても主張の意味が分からなかったので何度か読み返してみた。つまりこれは、「非常事態宣言を発表した国が、テロ対策法案の大義名分で新たな監視法を導入すること」が、「国家の根幹となる憲法を改正すること」よりも思い切った措置であるという認識で書いた文章なのだ、と解釈していいのだろう。

あまりに自分の認識から遠く遠く掛け離れたものを見たとき、人は不安になるものだ。もしかして私は、なにかこう、とんでもないレベルの大きな勘違いに気づかずに生きているのではないだろうか。もしかして、私が小中学校の社会科の授業でダラダラと見てきたもの、ぜんぜん勉強熱心ではなかった私が、まったく好きではない科目で、非常に薄っぺらく経験してきた学習内容の基礎の記憶が、すでに間違っているのだろうか。ちょっと怖くなってきたから、もう寝ようと思う。おやすみなさい。

【本日アップロードされたお仕事】 翻訳 1 本