Outskirts

ラスベガスというのは、ホテルのランクによる客層の違いが顕著であるような気がしてきた。昨年のまともなホテルと違って、くそ安いモーテルは、たいへん居心地がよろしい。お湯がまったく出ないけど、そんなのどうだって構わない。

売店で会った黒人の兄ちゃんは、人の名前も聞かずに、「はい、部屋番号はどこ? これから飲みにおいで。仕事? いつ終わるの?」という話しかけ方をする。プールで寝そべってるのは、いかにも貧乏そうな白人ファミリーと、爺さんばあさんだ。こっちだ。私はこっちのほうが全然いい。どう考えたって、こっちだ。

ちなみに今は、テレビつけっぱなしで酒を飲みながら喫煙しつつ、一人でポテトチップ(1.5ドル)をむさぼり食っている。自宅では決してできないことだ。幸せだ。もう明日の朝、強制送還されても構わない。