DEF CONが終わって、いまはホテルで素材を確認している。明日からは、ひたすら記事を書いたり売ったり書かなかったり売らなかったりするような日々が始まる。原稿の売り交渉が果てしなく苦手なので、ちょっと凹んでいる。
今日もCTF(Capture The Flag)のエリアを見学した。すでに試合終了が近いせいなのか、昨日まで競技場のモニタに表示されていた各チームの獲得ポイントは非表示となっており、今日は「挑戦者たちが互いのチームを攻撃しあう様子」が「音もなく陣地を飛び交う弾道」のグラフィックで示されていた。そのモニタの下の薄暗い空間では、世界中から集まってきた優秀な頭脳たち、過酷な予選を勝ち抜いてきた天才たちが、延々とキーボードを叩いている。光の玉が、ひっきりなしにチーム間を往来している。
これまでにも、いくつかのセキュリティイベントでCTFを見たけれど、なぜか今回は涙が出てきた。理由はよく分からない。ただ、なんだか「いろいろとおしまいな感じ」がして美しいと思ったのだ。