本日の業務。翻訳1本。その後、レポート記事1本を途中まで書いたところで力尽きる。
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本当はコスタリカで冬を越そうと思ってた。言葉の通じない、右も左も分からない町の部屋を借りて、毎朝6時から7時まで1時間だけバードウオッチング(および撮影)に費やし、そのあとは普段と全く同じ仕事をして暮らしたいと思ったのだ。
しかし、「何か月も料理できない生活」がどれほど厳しいのかを、すでに私は知ってしまった。昨年の冬の5か月を高雄で過ごしてからというもの、「生活する国を変えながら同じ仕事を続ける暮らしへの憧れ」は完全に消えてしまったかもしれない。もう認めてしまおう。旅に出たいという気持ちはあるのだけれど、残念ながら現在の私は、この小さな地下室から出るのが面倒になっている。大好きな町に住んでいるのに、ここにはキッチンもあるのに、冷蔵庫だって特大サイズになったばかりなのに、なぜ動かなければならないのだという気持ちが、じわじわと根付きつつある。自分がこんな風になるとは想像していなかった。死ぬまでうろうろと動き回るつもりだった。「家を買って落ち着きたい」という人の気持ちがまったく理解できなかった。いまなら少しわかる。これは、とても危険な兆候かもしれない。