初夢。
なんとなく髪の毛をかきあげたら、ごっそりと髪が抜けた。夢の中の私は、なぜか少しもショックを受けない。それどころか、「痛みもなく大量に髪が抜ける」という現象が面白くて面白くて仕方ないので、どんどん抜く。かたまりで抜く。この際だから、ぜんぶ抜こうとするのだけれど、部分的に残ってしまう。その部分を引っ張っても別に痛くはないのだが、力を入れても抜けないのだ。仕方ない、ここだけ生えてるのは格好悪いから剃ろう、と思ったところで、痛くないのは自分の頭ではないからだということに気づいた。よくよく考えてみたら、これは人の頭じゃないか。もっと早く気づくべきだった。道理で痛くないわけだ。勝手に髪を抜いてしまった。どうしよう、絶対に怒られる。でも、これほど簡単に抜けたということは、これは死んでる人で、もう腐り始めてるんじゃないだろうか。いや、死んでたとしてもダメだろ。どうしよう。私は、この人の遺族から何を言われるのだろう。
そんな夢だった。起きたときの感想は、「ふーん」だった。