湯けむりライター

本日の業務。翻訳 1 本。掲載前チェック。いくつか連絡。資料あつめ。以上。

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書き始める前から、「このテーマは、あまり一般受けするものではないよな」ということが分かっているパターンは多い。それでいいと思っている。

大勢の人に読まれそうなものを書いて、実際に大勢の人から読まれることが何よりも嬉しいと思う人もいれば、「こんなテーマなのに意外と読まれた、この面白さを共有してもらえた」というパターンに喜びを感じる人もいる。私は完全に後者だ。そちらのほうが、興味のない人に少しでも興味を持ってもらいたくて、どうにか面白がってもらいたくて、できることなら今後も同じようなテーマの記事を読んでもらいたくて、どこまでも必死になって書けるからだろう。それが少しでも受け入れられたとき、「オレは今、幸せなのかもしれない──」の文字が浮かぶのだ。縦書きで。

ついでに言わせていただくなら、私はライターのくせに注目を集めるのが好きではない。原稿料とか上がらなくていいから、このままずっと地味に仕事をしたい。一瞬ちやほやされて勘違いするほうが怖い。クライアント様には怒られるのかもしれないけど、単に好みの問題として、ひっそりと活動したい。売れないライターの負け惜しみだと思っていただいて構わない。ただ、「おい、ここに負け惜しみを言ってるやつがいるぜ?」と拡散しないでいただけるのであれば、どのようにでも。

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【本日の業務】 執筆 1 本、翻訳 1 本。
「私にとっては非常に重要な話題で、そのうえ面白いとも思っているのに、なぜか日本ではほとんど扱われてない IPB 法案」のお話。こういうテーマで書くときは、資料集めが大変だ。さらに法律系の文書を読むのは驚くほど時間がかかる。時給に換算すればどんどん安い仕事になる。でも、こういうのを書かせていただけるかぎりは、無駄な消費活動をしてストレスを解消する必要がないから、結果オーライだと思う。