Consumerism

Twitterのアカウントを消してから1ヵ月以上が経過していたらしい。一瞬だけ復活させて、最新のログだけダウンロードしようと思ってたんだけどダメだった。うん。よくあることだ。本格的に転職を決意して、専門学校への入学の手続きを済ませたら、どんどん新しい仕事(やたらと割がいい)の依頼を頂戴するようになった。お断りするのが本当に辛い。うん。よくあることだ。

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東京は怖い。金を落とせる場所がどこにでもある。ちょっと信号に引っかかったからって、なんとなく交差点のコンビニに入ってしまうと、狭い店内に「いま欲しいような気がするもの」がギッシリ並んでいるので、次の瞬間には千円ぐらい飛んでいる。たとえ店に入らなくても、ただ歩いているだけで道端に自動販売機があって、美味しそうな飲み物が並んでいたりする。一瞬の気の緩みで130円とか140円とかが消える。

はっきりとした目的を持って薬局に入っても、目的とは関係のないものをいっぱい見せられる羽目になってしまう。棚に並んだ商品という商品が「こういうものあったらいいでしょ? お金を出せば買えるよ?」「こういうものをみんな使ってるよ? 使ったほうがいいよ?」「あなたは頑張ってるでしょ? たまにはこういうグッズでリラックスしたほうがいいよ?」「こういうの初めて見るでしょ? 使ってみたくない? プチプライスだよ?」と大声で訴えかけてくる。いや、いりません、いや、いりません、と返事をしなければならないような気分になる。しまいには「二の腕をきれいにすることを目的としたクリーム」みたいなものが販売されている。その、どこからでも新たな消費活動を生みだそうとする発想に驚く。だって自分の二の腕なんて、どんなことになってるのか知らないよ。見ないもん。気にしたことないよ。

なにもかも、目に入るものすべてが私の財布を狙っているように思えてくる。怖い。こんな街に私は20年以上も住んでいたのか。