ラスベガスを発った頃から昨晩まで高熱を出してフラフラだったのだけれど、どうにかPCに向かうことができるぐらいに復活した。一刻も早くDEF CONのレポートを書かなければならないというタイミングで寝込んだのは、ものすごく痛い。いろんな記憶が飛んでしまったのが辛い。音源や写真やメモは残っているから大丈夫だけれど、見たものの順番だとか、どこに何が記録されているのかだとか、そういったことを一つずつ思い出すのが大変だ。幸い、他のライターさんががんがんレポートをアップしている様子は見られない。DEF CONのレポートは、Black Hatほど簡単ではないからだろう。少しだけほっとした。
「熱に浮かされて画面がまともに見られない状態で、ほとんど無意識のまま、それでも少しだけ進めていた分」の仕事をおそるおそる確認してみる。とある原稿の修正依頼の連絡を某社から受けて、「そういうことなら掲載なしでお願いします」とだけ返事をしていたことに気づく。どうやら私は、肉体が弱れば弱るほど気が強くなるようだ。それでいいと思う。逆だったら困る。