世間擦れ

昨日と本日の業務。Ashley Madison 第3弾の記事入稿。翻訳1本。打ち合わせ1本。以上。

*

セキュリティ関連のお仕事で、書籍化の話をいただいた。ライター数人の共著かなと思って話を聞いていたら、それは私だけの本だった。話を進めてもいいですかと尋ねられたので、「もちろん紙で印刷していただけること自体は構いませんし、ありがたい話なのですが、ネタとして古くなっている部分もあるので、具体的な部分や条件については詰めさせてください」と答えた。あまり喜ばなかったので、もしかしたら担当者さんは驚いたかもしれない。

うん。出版な。若い頃から、そういう話が何度か現れては消えたんだ。この類いの話は、いったん手を出すと途中で引きづらくなる。そして「グダグダ細かいことを言うのなら、もう出してあげませんよ」的な態度をされて、私が怒り狂って白紙に戻す。同じパターンになるのだろう。あるいは企画が途中で消える。「何も始まってませんけど?」みたいなことになる。もう分かってるんだ。そういうのにウンザリしたからこそ、有限会社を作ったりもしたのだ。

これまで非常に地味ながら、なんとか2冊の本を世に出せたことのほうが奇跡だったと思っている。たぶん3度目はないだろう。まして、こんなバカがセキュリティの本を出すのは無謀だ。もう、あまりわくわくさせないでほしい。私は未来に何も期待していない。一生売れない心の準備はできている。本当はたぶん、ずっと前からできていたのだ。