他人が何に金を使おうと勝手だ。
「いい年して、そんなものに大枚をはたくなんて」みたいなことを平気で言うやつに限って、外から見たらバカみたいな金の遣いかたをするものだ。誰が何を買おうと関係ない。大きなお世話だ。まして相手が海外の人であれば、金銭的な価値観など少しもかぶってないと考えるぐらいでちょうどいいのだ、と私は思っている。思っているのだけれど。
それでも台湾の若い男女が、サラリーマンの初任給と同じぐらいの価格のスマートフォンをガンガン買っていると知ったときには、ちょっと唖然とした。300円で美味しい夕食を腹いっぱいになるまで食べられる人々が、なぜ1年と辛抱できずに携帯電話を買い換えてしまうのかが不思議でたまらなかった。「だって、ふたつ前の電話なんか 4G にすら対応してなかったんだよ?」などと言われたりするのが、また驚きだった。
彼らはやはり iPhone 6s Plus を買うのだろうか。128GBにするのか。そんなことで生活は大丈夫なのだろうか。大きなお世話だ。大きなお世話なのだけれど、あの値段を見たら、さすがに気が触れているとは思わないのか。それは、どう考えても時給 3 千円ぐらいの人だけが買えばいいような価格設定じゃないのか。うるせえよ。黙ってろ。はい。ごめんなさい。