久々に晴れたので、買い物カートをゴロゴロと引きずって、1.5キロ離れたスーパーマーケットへ歩いて行った。レジ待ちの列に並んでいるとき、後ろの人に話しかけられた。
「それ、歩きにくくないの?」
「え? このカート? 歩くのに支障はないけど」
「そうじゃなくて、靴」
意味が分からなかったので足下を見たら、私は右足に合成革の靴、左足にスニーカーを履いていた。なるほど。言われてみれば、ずっと前から、なんとなく歩きにくいような気がしていたかもしれない。右と左で、けっこう靴底の高さが違うのだから当たり前だ。しかし、この間違いは今年で2回目だったりする。
長生きするのが怖い。40代か50代で死にたい。
「異常に注意力が散漫」というのは、子供の頃から指摘され続けてきたことではあるけれど、ここ数年ますます悪化している気がする。このまま行けば、たぶん60歳ぐらいで完全に脳が死ぬ。自分が何をしているのか何も分からなくなる。「ちょっと信じられないようなうっかりミス」で大規模な火事を起こしたり、あるいはとんでもない交通事故を起こしたりして、周囲の方々に迷惑をかけるだろう。その前に死んでおきたい。