【こちらはおまけです。本編は 1 / 2 / 3 / 4 に記しております】
本命のサラピキで、憧れのハチドリを特定できて充分に満足した私だった。しかしサラピキの後に訪れた Arenal Observatory Lodge でも、ちょっとだけ充実したハチドリ撮影の機会に恵まれたのだった。
Arenal に来てから最初の 2 日間は、ほぼずっと豪雨だったので、ほとんど外に出なかった。それでも、この界隈で非常によく見られる Rufous-tailed hummingbird が、ごく短時間の晴れ間、私の泊まっていた施設の脇の茂みへ何度か来てくれたおかげで撮影できた。サラピキのときに比べたら、気合いの入った準備はできなかったけれど。
ここで見られた Rufous-tailed hummingbird は、サラピキで見たハチドリたちと比べて、かなり度胸が据わっていた。どう言えばいいのだろう、やたらとアグレッシブで、たいへんよく飛び回る。同じハチドリ同士で激しく争う。逃げていく相手でも追い回す。あえて失礼な言い方をするなら、あまり可憐な感じがしない。もっと言えば少しチンピラっぽかった。(特に、下の個体は顔つきが好戦的だった)
しかし、こちらがじっと動かずに撮影していれば、あまり警戒せずに動いてくれるので、ちょっと面白い写真も撮れた。
なんのかんの言って、ハチドリの撮影には少しだけ慣れたかもしれない。これはたいへん楽しい。いろいろと忘れないうちに、また撮りたいと思っている。ずいぶんと大きく出たな。あれだけ弱音を吐いてたくせに。まったくだ。お恥ずかしいかぎり。
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というわけで、ハチドリ大作戦はこれにて終了です。最後までおつきあいくださいまして、誠にありがとうございました。
(了)