成人式への参加を検討したことはなかった。自治体が主催するようなイベントで、なおかつ欠席者に対するペナルティがないのだから、そんなものにわざわざ参加するのは「一生に一度、晴れ着をきてきゃっきゃきゃっきゃしたいタイプの娘さん」だけだろうと思っていた。自分にそういった趣味はないので、行かないのが当たり前だと思っていた。
中年になってから、どうやら成人式に参加するのがマジョリティらしいぞ、男性の参加者もけっこう多いみたいだぞということに気づいたのだけれど。きっと彼らは中高生のときから友達が多くて、ちょくちょく同窓会なんかも開いているのだ。その同窓会では、参加しなかった人の悪口が定番のネタになっているのだろう。そんな彼らが19歳のときに開いた同窓会で、「せっかくだから次回は成人式で会おうぜ」「おう」みたいな話になった。だから悪口を言われないためには参加せざるを得なかったのだ、そうに違いないと勝手に想像していた。もしかしたら同窓会に対する偏見があるのかもしれない。しかしそれぐらいの理由がなければ、「○○区が主催するお祝いのイベント」なんて普通は参加しないだろう、行くわけがないだろう、そう信じていた。
だから、さっき「私も成人式ボイコットした派です」というツイートを見てぶったまげた。ところでみなさん、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」はご覧になりましたか。私はボイコットしました。